はじめに
株式会社グロースコンパス(以下「当社」といいます。)は、これからの企業経営、店舗運営において欠かすことのできない「ITの活用」を推進し、顧客企業の収益拡大や経営効率化に貢献することを企業理念に掲げています。
生成AIをはじめとするAI技術(以下「AI」といいます。)は、この理念を実現するうえで大きな可能性を持つ一方、情報の正確性、機密情報の取扱い、第三者の権利への影響など慎重な配慮を要する側面も併せ持っています。
当社には中小企業診断士が在籍しており、また、当社は認定経営革新等支援機関として、お客様の経営に関する機微(センシティブ)情報をお預かりする立場にあります。その責任の重さを十分に認識したうえで、AIを適切に活用してお客様により高い価値をお届けするため、ここに「AIポリシー」を定めます。
本ポリシーは、当社の役員、従業員および当社業務に従事する業務委託先等に適用されます。
第1部 基本原則
人間中心
当社は、AIをあくまでも人の判断を支援する道具として位置付けます。お客様の経営に関する診断、助言、意思決定の支援においては、AIに判断責任を委ねず、当社担当者が責任をもって確認・判断します。お客様の経営に関する診断、助言、申請支援その他重要な判断を伴う業務においては、AIの出力をそのままお客様への回答や成果物とせず、当社担当者による確認を行います。
専門家による確認と品質の担保
当社は、AIが事実と異なる情報を生成する可能性(ハルシネーション)があることを理解しています。AIを利用して作成・分析した内容については、当社担当者が用途と重要度に応じて内容を確認し、必要な修正を加えたうえでご提供します。専門的な判断を要する業務については、中小企業診断士をはじめとする有資格者・専門担当者が確認します。とりわけ補助金・助成金の申請支援、経営診断、資金調達支援など、お客様の事業に重大な影響を及ぼす業務においては、根拠資料との突合を含む確認を徹底します。
機密情報とプライバシーの保護
当社は、お客様からお預かりした経営情報、財務情報、個人情報等を法令および守秘義務に従って厳格に取り扱います。AIの利用によってこれらの情報が外部に流出し、または当社の関知しない目的で利用されることのないように後記「第2部」に定める運用を行います。個人情報の取扱いについては、別途定める「プライバシーポリシー」に従います。
安全性とセキュリティの確保
当社は、AIの利用に伴って生じる新たなセキュリティリスクを認識して利用するサービスの選定、アカウント管理、アクセス権限の設定等について適切な措置を講じます。また、AIを組み込んだシステムをお客様に導入・提供する場合には、用途に応じて安全性およびセキュリティ上の確認を行ったうえでご提案します。AIの利用に関連して情報漏えい、不正アクセス、誤送信その他の事故またはそのおそれを確認した場合には、関係法令、契約および社内規程に基づき、必要な調査、影響範囲の確認その他の適切な対応を行います。
公平性への配慮
当社は、AIの判断や出力に学習データ等に起因する偏りが生じ得ることに留意します。人種、国籍、年齢、性別、宗教、障がいの有無、事業規模その他の属性によって、特定の個人や事業者が不当に取り扱われることのないよう配慮します。
透明性と説明責任
当社は、お客様からAIの利用状況についてお尋ねがあった場合、業務における利用の範囲および目的を誠実にご説明します。また、お客様への成果物にAIを利用した旨の表示をご希望される場合や個別契約においてAIの利用に制限がある場合にはこれに従います。
第三者の権利の尊重と法令の遵守
当社は、AIの利用および生成物の取扱いにあたり著作権法をはじめとする関係法令および各AIサービスの利用規約を遵守し、国が定める指針等を踏まえて適切に利用します。第三者の著作権、商標権、肖像権その他の権利を侵害するおそれのある利用は行いません。
人材の育成とリテラシーの向上
当社は、AIの有用性と限界の双方を正しく理解して適切に使いこなせる人材の育成に取り組みます。従業員に対して継続的に教育の機会を設けるとともに、支援を通じてお客様のAIリテラシー向上にも貢献してまいります。
第2部 実務上の取扱い
AIの利用目的
当社は、業務上必要な範囲で、主に以下の目的でAIを利用します。なお、業務内容や技術の進展に応じて当社が適切と判断する目的に拡張する場合があります。
社内業務
- 打ち合わせ記録、商談記録、お問い合わせ内容の整理・要約
- 調査、情報収集および資料の下書き作成
- 文章の校正、翻訳および表現の改善
- 社内ナレッジの整理・分析、業務手順の改善
お客様への支援業務
- 経営診断・経営分析における資料整理および仮説の検討
- 経営戦略・経営計画、補助金・助成金申請に関する検討資料の作成補助
- 市場動向、業界情報、公募制度等の調査および整理
- ITツール・システムの比較検討、要件整理
制作業務
- ホームページ、ECサイト、システムの設計・実装補助
- チラシ、メニュー表、ショップカード等のデザイン制作補助
- PR動画、SNS投稿、広告文の制作補助
- 画像・映像素材の生成および加工
利用するAIサービスの選定
当社は、業務上の情報を取り扱う場合、入力した情報がAIモデルの学習その他当社の意図しない目的に利用されない契約または設定が確認できるサービスを選定して利用することを基本とします。当社は、AIサービスならびにAIと連携するクラウドサービス、業務システム等について、セキュリティ、契約条件、情報の取扱いおよび業務上の必要性を確認し、会社が承認したものを利用します。外部サービスとの連携にあたっては、利用目的に応じて必要最小限のアクセス権限を設定します。
利用するサービスは、セキュリティ、法令、契約条件、業務上の必要性等を踏まえ当社の判断で適宜選定および見直しを行います。従業員が個人で契約したアカウントを業務に使用することは認めていません。
お客様情報の取扱い
当社は、お客様から取得した情報を当社業務の遂行に必要な範囲でのみ利用します。
AIサービスへ情報を入力する場合には、入力情報がAIモデルの学習その他当社の意図しない目的に利用されない契約または設定を確認したうえで利用します。また、業務目的に不要な識別情報を除き、必要最小限に限定する運用に努めます。
当社は、お預かりした情報を第三者への提供または販売を目的として利用することはありません。
AIへ入力しない情報
当社は、以下に該当する情報について原則として生成AIへの入力を行いません。
- 要配慮個人情報
- お客様または第三者に対して守秘義務を負う情報のうち、AIへの入力が認められていない情報
- 法令、契約、秘密保持契約(NDA)またはお客様の指示により、外部クラウドサービスまたは生成AIでの保存・処理が禁止または制限されている情報
- お客様の未公表の財務情報、事業計画その他の重要な機密情報のうち、当社が入力を不適切と判断するもの
- ID、パスワード、認証情報等
- その他、AIへの入力が不適切と当社が判断する情報
AI生成物の取扱い
AIによる生成物は、当社の品質基準および関係法令を踏まえて確認したうえで利用します。デザイン、画像、映像、文章等の生成にあたっては、第三者の著作物を無断で複製・模倣することを目的とした利用を行わず、著作権、商標権、肖像権その他の第三者の権利に配慮します。第三者の権利を侵害するおそれがあると判断した場合には、利用の見直しまたは修正等の必要な対応を行います。
また、システム開発においてAIが生成したソースコードを利用する場合は、ライセンス条件および品質・セキュリティの観点から確認を行います。
人による確認
AIによる生成・分析結果は、用途および重要度に応じて当社担当者が確認、編集、修正を行ったうえで利用します。お客様に提出する成果物および対外的に公表する情報については、担当者による確認を必ず経るものとします。
補助金・助成金申請支援における取扱い
補助金・助成金の申請支援においては、各制度の公募要領その他の定めにAIの利用に関する制限がある場合これに従います。申請書類に記載する事実関係および数値は、お客様への確認および根拠資料との突合を経たものに限ります。
当社ウェブサイト等における生成コンテンツ
当社が運営するウェブサイト、ブログおよびSNSにおいて、記事、画像等の制作にAIを利用する場合があります。掲載にあたっては担当者が内容を確認し、事実関係の正確性および第三者の権利に配慮します。AIの寄与が大きく、かつ読者の判断に影響し得ると当社が考える場合には、その旨を当該コンテンツ内に表示します。
個別契約および法令との関係
お客様との個別契約、秘密保持契約(NDA)、業務委託契約等において本ポリシーと異なる定めがある場合には、当該契約の定めが優先します。また、関係法令に定めがある場合にはこれに従います。
本ポリシーの見直しについて
当社は、AI技術の発展、関係法令および国の指針の改正、社会的要請の変化、ならびにステークホルダーとの対話を踏まえ、必要に応じて本ポリシーを見直して継続的な改善に努めます。変更した場合は、速やかに当社ウェブサイトに掲載いたします。
お問い合わせ窓口
【お問合わせ窓口】
株式会社グロースコンパス
〒169-0074 東京都新宿区北新宿1-12-12 MIビル 5F
TEL:03-6914-4110
2026年8月31日 制定
株式会社グロースコンパス
代表取締役社長 石巻 雄舟